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月桂樹

 めったに頼みごとをしない実家の母が「庭の木を切ってほしい」と言うので、夫も頼んで昨日剪定をしに横浜の実家へ行ってきました。

ハナカイドウ、甘夏、山椒、月桂樹2本が今回のオーダー。甘夏の枝は固く、山椒の枝はとげとげで痛い。月桂樹は葉は固いけど枝は意外とやわらかい。コロナのせいで仕事が激減し、時間もあるので今回は落とした月桂樹の枝や葉を持ち帰り、料理に使うベイリーフのストックを作ることにしました。

 

 我が家のベランダにも月桂樹の鉢植えがあり、料理にはいつもそのはっぱを1,2枚もいでそのまま生で使っています。とてもいい匂いがします。この春一人暮らしを始めた長男が「料理をしていてなんかうちの味と違うと思ったらこの葉っぱだった」と言って我が家から持っていくほど、よく使います。生徒さんの何人かから自家製ベイリーフをいただくこともあるし、バザーで100円くらいで売ってるのも見かけます。あまりに身近でこれまでありがたみも感じていませんでした。

 

 今回初めてストックを作ってみようと剪定した枝からはっぱを集めてみて、今までいただいていたようなきれいな葉っぱは少ないんだと気づきました。まず剪定作業。そのあと大量の枝の中から、形の良くて香りの強い、枝の下のほうに生えてるきれいな葉っぱを選んで、1枚ずつ摘んで、洗って干して小分けにして、ハイどうぞ!と笑顔で渡してくださってたんだなあ…

 

 「大きな損をするときにはちょっぴりの得をするものだ」。愛読書「大草原の小さな家」シリーズの中の父さんの言葉です。今回の気づきも「ちょっぴりの得」。コロナの終息後にはこの「ちょっぴりの得」を今後の生き方に活かせるような「徳」に変えていけたら、と願っています。

 

皆様、引き続きどうぞご自愛くださいませ!