先日、「世田谷区生涯大学自主研究会」で、初めての講演をさせていただきました。この会は世田谷区が主催している生涯大学(昔は老人大学、といったそうです)の2年の課程を終えた後、さらに2年間の学びの場所として置かれている会です。90名ほどの65歳以上の方たちが学んでおられます。
義母がこちらにお世話になっているご縁でお声掛けいただきました。講演は2時間。演奏やレッスンなら2時間はすぐですが、話すことが中心の2時間となると…初めての経験です。とても迷った末、お引き受けすることにしました。
講演の内容は中世から現代まで、その構造を変えずに存在し続けるリコーダーを通して浮かび上がる、音楽の在り方の変遷を辿る、というものにしました。大まかに流れはつかんでいたつもりですが、いざ2時間という枠の中でまとめるとなると、たくさんの準備が必要でした。コツコツと準備を半年くらいする中で、長年の疑問に解決の糸口を見つけることができたり、リコーダー製作家の斉藤文誉さんのお話を伺ったり、個人レッスンの生徒さんたちにご協力いただいてアンサンブルをしたり、豊かな経験がたくさんありました。ちょっとぼんやりしていればあっという間に過ぎる2時間ですが、私の半年の中ではその何十倍も長い時間になりました。
講演はおかげさまでご好評いただき、リコーダーに興味のない方たちにも興味深く聞いていただけたようです。思い切ってお引き受けして本当に良かった。いつか内容についてもブログにまとめることができたら、と思います。
講演で使用した写真の一部。左から エストニアのタルトゥで発見された14世紀のリコーダー、ステンズビージュニア(1692-1754)d管の頭部管、ロッシーニが所有していた装飾の豪華なイタリアンリコーダー。写真は斉藤文誉さんからお借りしました。ありがとうございました。
また、全音楽譜出版社から発売された「フランス・ブリュッヘン リコーダーコレクション」のDVDも一部紹介させていただきました。
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リエカワ (土曜日, 16 11月 2019 21:48)
講演聞きたかった!
ブログ楽しみにしています。
らぶりこ (日曜日, 17 11月 2019 21:58)
リエカワちゃん、コメントありがとう!
もうちょっと勉強して、整理して出したいと思います。
そしたらぜひ、読んでくださいね。
れいねこ (金曜日, 15 3月 2024 11:17)
楽しそうですねー